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その時
再び彼からの着信。
「ごめん、ごめん。車がどぉしても治らないから今タクシー呼んだから、必ず行くからもぉ少し待ってて」
「そぉなんだー。分かった!気を付けてね。」
今日は、同窓会と嘘をつき、実家の母親に家まで来て貰い子供達の面倒を見て貰っていた。
必ず12時までには帰る条件付きで。
何故なら、市場で働く母親の朝は早かったからだ。
あたし自身も普段通りに定時まで仕事をして、急いで帰って子供達のための夕食の準備をして、それなりのお洒落をして家を出た。
待ち合わせは7時。
時計を見ると既に9時を廻っていた。
一向に現れない彼。
“こんなことなら急いで来ることなかったなぁ”
“もしかしたら来ないかも…”
急にしらけた気分になって来た。
彼とは🎤カラオケに行こうという約束だった。
これから彼に会っても、11時にはこっちを出ないと12時には帰れない。
余り時間もなかった。
断りの電話を入れようか悩み始めていた。
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