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「終わった…」
異臭でむせかえるような息苦しい浴室、あたしはひと仕事を終え、浴室の扉を思い切り開けた。
部屋の中を見渡すと
割れたグラス、倒されたテレビなど足の踏み場のない酷い有り様だ。
昨晩はいつも以上に酷った…
時刻は午前3時をまわった所
あたしは一晩かけてでバラバラにした誠の亡骸を新聞紙に包み、スーパーのレジ袋に入れた。
これから自宅裏の空き地に埋めるのだ。
頭の中で何度となくもシュミレーションを繰り返し、ずっと以前から計画を立てていたことがいよいよ現実となった。
2m近くにもなる草が生い茂った自宅裏の空き地には、手入れを一切しない所か、人が入った所を見たことがない。
「ここなら絶対に見つからない」
あたしはパジャマ姿のまま出来るだけ多くの袋を抱え、誰にも気付かれないようそぉっと家を出た。
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