不信感

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不信感

誠を助手席に乗せ、車を走らせた。 本当は一刻もは早く帰りたかった。とりあえ一番ず近くのカラオケボックスに行こうと提案した。 しかしこの辺りは全く分からない。迷っても時間の無駄になるので誠にナビを頼んだ。 誠は、緊張していたあたしを見抜いていたのか、始終お笑い芸人のように面白いことを言っては笑わせてくれた。 昨日までの電話の向こうの誠への印象と同じだった。 気が付けばすっかり緊張も解けて、いつの間にかいつもの自分に戻っていた。 すると、急に誠が貧乏揺すりを始めたかと思うと、そわそわし出し、首を回したり顔を歪めたりしている。 「どうかした?」 「少し頭が痛いんだ!薬を飲みたいからコンビニに寄ってくれる?」 誠が頭痛を訴えて来た。 とりあえず近くのコンビニに立ち寄ることにした。
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