5人が本棚に入れています
本棚に追加
不信感
誠を助手席に乗せ、車を走らせた。
本当は一刻もは早く帰りたかった。とりあえ一番ず近くのカラオケボックスに行こうと提案した。
しかしこの辺りは全く分からない。迷っても時間の無駄になるので誠にナビを頼んだ。
誠は、緊張していたあたしを見抜いていたのか、始終お笑い芸人のように面白いことを言っては笑わせてくれた。
昨日までの電話の向こうの誠への印象と同じだった。
気が付けばすっかり緊張も解けて、いつの間にかいつもの自分に戻っていた。
すると、急に誠が貧乏揺すりを始めたかと思うと、そわそわし出し、首を回したり顔を歪めたりしている。
「どうかした?」
「少し頭が痛いんだ!薬を飲みたいからコンビニに寄ってくれる?」
誠が頭痛を訴えて来た。
とりあえず近くのコンビニに立ち寄ることにした。
最初のコメントを投稿しよう!