不信感

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コンビニの駐車場で待っていると、携帯が鳴った。 たった今コンビニの中に入った誠からだった。 「具合が悪くてトイレから出れないからもうちょっと待ってて」 「大丈夫?店員さん呼ぼうか?」 ただならぬ誠の様子に戸惑う。声も苦しそうだった。 「大丈夫!少ししたら治るから」 「分かった。待ってる。無理しないで…」 具合が悪い誠のことは心配だったが時間が気になって仕方なかった。 既に時刻は10時を回っていた。 “そろそろ帰らないといけないのにな…” 一向に出てこない誠。さすがに心配になり様子見に行こうと車を降りようとした時、しんどそうな顔をした誠がコンビニから出て来た。 「大丈夫?」 「ごめんごめん…ちょっと横になれば…治るから」 と言ってシートを倒して目を瞑ってしまった。
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