不信感

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“このまま誠を家まで送って帰ろう” 真由子は車を走らせた。 「誠!大丈夫?送るから道教えて!」 「大丈夫だって!」 「でも…」 「まだ会ったばっかじゃん。じゃあ…次の信号を右曲がって!」 言われるままに車を走らせしばらく行くとラブホが数件並ぶ狭い路地に入ってしまった。 「とりあえずここに入って!横になれるし、ゆっくり話し出来るでしょ!」 もう泣きたくなった。 「あたしそんなに時間ないんだけど!」 「うん。俺のせいで遅くなっちゃったからね。本当にごめん…でも、せっかく時間かけて来てくれたのにもうお別れなんて淋しいじゃん!だからもう少しだけ真由と一緒にいたいんだ。話すだけたから!お願い。」 改まって言われるとこれ以上何も言えなかった。
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