悪夢

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ビニール袋はざっとかぞえても100はある。 出来るだけ細かく小分けにした。 運び安くするためだ。 それでもこれだけの量を運び出すには相当大変だ。行ったり来たりしている間に誰かに見られてはいないだろうか… 早くしないと夜が空けてしまう。 「急がねば…」 ビニール袋を置いては走って戻る。 家の扉を開ける瞬間にも緊張が走る。 何故ならば 家の中には幼い子供達が寝ているのだ。 今、目を覚まされたら大変なことになる。 緊張と焦りと空き地への往復で、体中が汗でベトベトだった。
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