悪夢

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何回行ったり来たりを繰り返しただろう。 ヘトヘトになりながらやっと最後のビニール袋を運び終えた時だった。 家の中から息子の泣き声。 「しまった」 慌てて息子が寝ている六畳の寝室にかけよると、さっき最後の1つを運び出した筈のビニール袋を息子が引きちぎって開けようとしていた。 「ダ、ダメ やめてー」 あたしは叫んだ。
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