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滴音:さて、やろうか!
そういってバスケットボールのひとつを晴輝に渡す滴音
受け取った彼が大きくため息をついた
そして、考える…
晴輝:(どうしてこうなった!)
それは、数十分前にさかのぼる
~13分前 体育館内~
男子:なんか今日は自由にやってていいらしいぜー
体育の教科の担当の先生がいないらしく、この時間はフリーらしい
学級委員の男子が連絡にきた
クラス:おっしゃー!!/やったー!
この学校は珍しく男女合同体育なのだ
かといって、特に何があるわけじゃないが…
滴音:ねぇ、かz…晴輝~?
晴輝:いま和人って言おうとしただろ…?
なんだよ、滴音
正直、いやな予感しかしない…
滴音:勝負、しようよ
ほら、きた
午前中に体育があるとき、滴音は何かしら勝負を挑んでくる
そして…
滴音:じゃあ、いつもどおりのルールでやろう♪
晴輝:…まぁ、いいか
今日こそ勝つからな!!
滴音:今日もお昼ご飯おごってもらうもん!
そう、負けたら買ったほうに昼食をおごる
それがこの二人の勝負でのルール
ちなみに、今のところ一週間で四回ある授業中、滴音の全勝
晴輝の勝率は一ヶ月に一回勝てるかどうか、だ
そうなっているのにはもちろん、理由がある
滴音は女子だから、多少のハンデをつけるのだ
だが、そのハンデで勝負に負ける
それでもハンデをはずさないのが晴輝である
滴音:今日はフリースローね♪
バスケならお互いハンデなしで行こうか!
そういって滴音はニッコリと微笑んだ
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