【現在】狐日和

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…………放課後。 晴れているのに雨は降り続いていた。 『どうしよう…』 参った。突然の雨で傘を持ってきていない。 靴箱のところで呆然と立ち尽くしている時だった。 ポンポン。 突然、肩を叩かれた。 『!?』 「鈴宮さんだよね?」 私は、いっぱい頷いた。 後ろに立っていたのはクラスメイトの相沢さんだった。 「傘ないの?」 『は、は、はっ、はい!』 学校で誰かと喋ったことなくてかなり緊張してしまった。
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