【現在】狐日和

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『え………』 雨が降ってるなか、 小さな子どもたちが手を繋いで輪になって唄っていた。 それも、狐のお面を被って。 ♪~ こん こん こんこんこん こん こん こんこんこん 何故か怖いのか悲しいのか分からないけど涙が出てくる。 なんで?何で?ナンデ?ナンデ? 「お姉ちゃんどうしたの?」 子どもたちが駆け寄ってきた。 『ごめんね…何でもないの…ヒクッ』 子どもたちは困った顔をしていた。 「そうだ!御兄ちゃん呼んでくるよ」 びしょびしょの子どもたちは境内へと走って行った。
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