【現在】狐日和

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よくお面を見てみると、意外に可愛い狐のお面もある。 女狐の笑った顔のお面。 私が一番に目に留まった物だった。 「うちの職人に作らせたやつなんです」 後ろから彼の声がした。 私は振り返る。 「代々、うちは狐のお面を作ってるんです。気に入りましたか?そのお面」 『あ、はい!』 彼はにっこり微笑んだ。 「僕は、狐神御門といいます」 『あっ…はい。私は、鈴宮真代です。1年生です!』 私は、何を勝手に言ってるんだろう…。
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