5人が本棚に入れています
本棚に追加
よくお面を見てみると、意外に可愛い狐のお面もある。
女狐の笑った顔のお面。
私が一番に目に留まった物だった。
「うちの職人に作らせたやつなんです」
後ろから彼の声がした。
私は振り返る。
「代々、うちは狐のお面を作ってるんです。気に入りましたか?そのお面」
『あ、はい!』
彼はにっこり微笑んだ。
「僕は、狐神御門といいます」
『あっ…はい。私は、鈴宮真代です。1年生です!』
私は、何を勝手に言ってるんだろう…。
最初のコメントを投稿しよう!