【現在】狐日和

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「あ、じゃあ、僕より後輩なんだ!」 『えっ?』 どうやら、彼は3年生らしい。 話を聞いていくうちになんとか御門先輩とは打ち解けてきた。 「さっきのお面、気に入ったんなら真代ちゃんにあげるよ」 『いや…でも、大切なお面なんじゃ…』 「お面は人を選ぶからね。きっと真代ちゃんに付けてもらいたいと思うよ。絶対…。」 『?』 そとを見ると雨はもう止んでいた。 いつの間にか、子供たちもいなくなっている。 窓からは夕日がさしていた。
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