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小さな可愛らしい、女の子はそこにいた。
髪は、ボンボンと言うのか。飾りゴムで、ちっちゃくまとめ。ピンクのカーディガンに、合わせたような同色のスカートが良く似合っていた。
女の子が、私を見上げた。彼女の眼差しは温かで、知者の目をしている。
愛されるより、 愛したいの!
愛する彼女が、かつて
言っていた 言葉が、脳裏に思い出された。
・・ ・ なぜだろう
思いもよらぬ戸惑いが、生じる。 その時、すっと
紅葉のような小さな
手が、差し出された。
『【さや】。』と、つぶやいた。 それが、女の子の名前だった。 ・・・・・
『蒼井昭吾だ ・・・・ 』私は、名を名乗ったのを 覚えてなかった。
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