機竜について

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・岩竜 アレハンドロ・テイラーの駆る機竜のベースとなる竜で、学名はロックワーム。主に南米の高海抜の荒野に生息し、地域によってはこちらもリントヴルムと呼ばれる。 岩に擬態し、無警戒に通っていくトカゲ等を身体の節々から出る粘液で絡めとりゆっくり食べる。生態からもわかるように、気性は穏やかで動きも素早くなく、戦いには不向きと機竜の素材としては見向きもされなかった。 しかし岩のような皮膚は見た目だけではなく、外敵の攻撃をものともしないそれは、彼らにとっては最大の盾であり剣である。そのことに注目したアレハンドロ・テイラーが自前で機竜に改造し乗機とした。 その鈍重な動きをカバーするためにジャンボジェットからもぎ取ったエンジンをターボカスタムして六連装で使っている。スロースターターだが最高速度は狗竜を遥かに上回る。重量と速度が掛け合ってとてつもない運動エネルギーを発揮するが、旋回速度の遅さと尋常でない荷重が災いし、技量を支柱にした天秤の上で命より戦果を重く見ることのできるライダーでないと扱えない悪魔のような代物。 武装は二門の25mm重機関銃とリニアキャノン。全て廃棄品を修復したものである。これでもデッドウェイトを作らないように調整されている。 ちなみに、傭兵には機竜を買う資金力など到底ないので、大抵の者はこのように寄せ集めのジャンクパーツで機体を組んでいる。 ・DG-26AFSSX 連合軍DG-26強化兵仕様。 通常配備機と区別するために、連合のシンボルカラーの白ではなく青色の塗装がなされており、翼の生えた剣のエンブレムが入っている。 設計・製造にはDGの産みの親ハートレグ・アームズは一切関与しておらず、同機フレームを流用して連合軍が独自に開発したものと思われる。通常仕様との性能の差異は詳細不明。 目撃例は少ないが、投入された戦場での絶対の勝率と輝くカラーリングから、傭兵中では『勝利の女神』の名で囁かれている。 武装は15mm機関銃とMLRS、劣化ウラン弾仕様の大口径スナイパーライフル。
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