◇Part.13◇

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「それに…俺はいつまでこのままなんだ…?」 時間にして、恐らく30分ぐらい? くぅくぅと気持ち良さげに眠る奏先輩に俺の心臓は全く落ち着く事なんかなくて。 奏先輩は…いい匂いがするし あったかい 時々漏れる呻き声も…何かちょっと…あれ、だし…。 ああ、これじゃ俺ってば完全に変態みたいじゃないか 俺はどうすればこの場から脱出出来るんだ? よくよく考えてもらいたい。俺は授業なんて受けなくてもおーけーよ、と、言われるSクラスと違って普通のクラスなのだ。つまり、午後の授業を受けなくては…! ――…しかし 離すもんかとばかりに腰にまわった手が、それを許してくれないわけで。 エマージョンシー!助けを乞う! .
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