◇Part.13◇

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しかし 「…?……」 何故か本人まで不可解そうな顔してるんですけど? そのままパッとキィの鼻から離れた俺の手。そしてその俺の手から離れた奏先輩の手 その奏先輩がキィに顔を向けて口を開く。 「三船希壱」 声までが何だか特別だから 「明日から毎日昼はコイツをここに連れて来い。それが出来たら気が向けば相手をしてやる」 「…へ?」 俺の声がマヌケみたいで困る。 「コイツは今日から俺の所有物だ。誰か他に触れさせる事も許さねえ」 それなのに続く言葉は、まるで聞きようによっては熱烈な独占欲みたいで 「余計な事は聞くな。お前はただ」 呆然とする一般ピーポーである俺の頬を撫でる手は驚くほど優しいのに 「俺に抱かれてろ」 続く言葉はまるで獣だ .
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