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射ぬく視線は俺が綺麗だと思ったそのままで
「……あ…」
口はぱくぱく動くのに発する言葉は見付からない。
だいたい。今までの事柄から俺は生徒手帳を人質にどうやらこの人。宮坂奏先輩の抱き、枕、に選ばれたらしいという事はわかったけれど・
「な、んで…」
何でそれがよりにもよって俺なんだ?
「…それは、俺にもわからん」
戸惑うように頭を振れば揺れる金の髪
「だが…お前しかいないんだ…真人」
それにうっかり見惚れれば
「俺の頼みを、聞いてくれるな」
最初から拒否権は許されない傲慢な言葉さえ気付かずに
「……はい」
何故か勝手にそう。頷いていた
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