◇Part.13◇

16/16
4069人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
射ぬく視線は俺が綺麗だと思ったそのままで 「……あ…」 口はぱくぱく動くのに発する言葉は見付からない。 だいたい。今までの事柄から俺は生徒手帳を人質にどうやらこの人。宮坂奏先輩の抱き、枕、に選ばれたらしいという事はわかったけれど・ 「な、んで…」 何でそれがよりにもよって俺なんだ? 「…それは、俺にもわからん」 戸惑うように頭を振れば揺れる金の髪 「だが…お前しかいないんだ…真人」 それにうっかり見惚れれば 「俺の頼みを、聞いてくれるな」 最初から拒否権は許されない傲慢な言葉さえ気付かずに 「……はい」 何故か勝手にそう。頷いていた .
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!