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「悪いなセシル」
持ってきてもらった紙を受け取りセシルの頭を撫で礼を言う。年が離れているせいか妹や娘のように感じてしまう。
「いいよー、こちらの方はお友達かな……ってシェリー!シェリーさん!シェリーさん?」
セシルが突然アタフタしだす、知り合いなのだろうか。
「さっき知り合ったばかりだが、セシルと知り合いなのか?」
セシルとシェリーと呼ばれた女性を交互に見ながら答える。
「シェリーよ、よろしくねラーズ、セシルちゃん」
「やっぱりシェリーだよ!ラーズさんシェリー知らないの!?希望のディーバだよ!ディーバ!」
ディーバ……そういわれると何処かで見たことがあるような……
「ああ握手してくださいシェリーさん!あとサインも出来ればください!あ、あと写真もお願いします!」
セシルがすごく食い付いた。成る程、シェリーは有名人らしい。
「いいわよ、三人で写真撮りましょ。ほらラーズもっと寄って寄って」
「わー!ありがとうございます!ラーズさん早く早く!」
……勝手に俺も入ることになってるし、なんだこいつら面倒くさい。さっきまでの割とシリアスな感じはどこに行ったのか。
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