After

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「ちゃんと撮れてました!やったー!」 はしゃぐセシルを可愛いとまた頭を撫で回すシェリー。仲の良い姉妹、或いはペットと飼い主みたいに見える不思議。 「そういえばシェリーさんはどうしてアムルにいるんですか?」 思い出したように首を傾げセシルが尋ねる。 「英雄祭に招待してもらったの、二日目と四日目にステージも用意してもらったのよ。良かったら見にきてね、ラーズは絶対来てね」 ……女というのはこういう生き物なのだろうか……。女どころか他人と接する事が少なかった俺には解らない。 「ステージで何するんだ?」 「希望のディーバ、シェリーだよ?ライブに決まってるよ!」 そんな事を言ってたな確か。歌姫か……。 「私こう見えて歌手やってるの、結構人気あるのよ?」 「すみませんシェリーさん、ラーズさんちょっと世間知らずなんです」 笑いながら言うシェリーにすまなそうにセシルが頭を下げる。誰が世間知らずだ。 「そういう物に興味がなかっただけだ、世間知らずとか言うな」 「別に気にしてないわ、知らなかったのならこれを気に覚えてねラーズ」 シェリーが片目を閉じると閉じた方の目から小さなハートが飛び出た。
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