10:とある戦争(バトル)の大将旗(死亡フラグ)

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ーーーーーー 「あ、帰ってきたんだね!大丈夫だった?」 「琴。そっちこそ大丈夫?」 「もっちろん…って、わぁ!?奏が通った後がヤバイんだけど!?」 私は後ろを振り返る。そこには行く手を阻んできた刺客たちが死屍累々と転がっていた。(注:女のコだよ!) 「そっちはどんな感じなの?」 「それが…自陣の籠に球は入ってきて、あと一歩で勝てるんだけど…敵にたった一人で前線を押し上げてる子がいて…」 「…そんな猛者が敵に?」 私は味方が戦争真っ最中の前線へ駆け上がり、敵を見た。そこには。 「この程度じゃ、アタシは倒せなーいわよー!!」 「げぇっ!?貂○!?」 そこにはそう。まさに一人の漢女(おとめ)が立っていた。三国志演義では傾国の美女なのに、なんであんな事に…! 「あーら、可愛い子発見♪」 「…え?私?」 辺りを見渡すが、完全に彼女?の目は私をロックオンしていた。 「あなたの瞳に心奪われたわ!あたし、強いオトコもオンナも好きよ!そう…まさしく愛ね!」 「今度はハムさん…キャラに一貫性を持たせなさいっ!」 ヒュン!私はそれ以上何かを言わせないために玉を投げた。が、 パシッーー 「……」 「…良い玉ねぃん」 この数分で鍛え上げた玉は、筋肉ダルマにいとも簡単にキャッチされてしまった。 「…このままじゃ埒が明かないしぃ、交渉と行きましょうか!」 まだ若かりし頃の若○ボイスで語りかけてくる…名前の分からない漢女。何様で、何組よ。 『そちらの要求はなんだ!』 「あっれーここは私が答える場面じゃないのかなー」 と思ったら他の自軍で指揮をとっていた人が語りかける。…まぁ、なんでもいいですけど。 「そうねぃ…あの子!」 ビシッと彼女が指差した先には、まさかの火塚くんが。ってこっち見てない。なんで観戦してくれてないのよ。私を! 「あの子を、アタシに献上してくれるなら、この籠をあげるわ」 ーーーはぁ? 「だ、ダメだよ!あの人だけは」 バツン! 琴が何かを言い終わる前に、私の手の中の玉が弾けた。 「あなた…名前は?」 『おい!新垣!一人で何を!?』 味方の驚く声を背に、一人前へ。彼女に名前を尋ねる。 「剛力山女魚(ごうりき やまめ)よ」 ザッーー 「私は新垣奏」 ザッーー 「そう。奏…何の用?」 ザリッ! 「剛力山女魚。あなたは私を怒らせた」
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