10:とある戦争(バトル)の大将旗(死亡フラグ)

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スッーー 私はポケットに忍ばせておいた携帯を取り出し、とあるところへ電話をかけた。と、同時に、 「全軍に通達お願いします。一斉退却、と」 ーーーーーー 「ふふん?どうかしたのかしら」 先頭で息巻いていた奏が下がると同時に、敵陣が後退を始めた事に剛力は気付いた。しかし、なぜそんな事をしているのか分からない。 「あ」 退却した敵の陣の中に味方が倒れている事に気付き、剛力は回収するために動き出した。 「よいしょっ♪いやーん重いー」 同級生の女子を五人抱えてのセリフに、味方の残党兵も苦笑い。 「結構一人にやられてるのね。これで8…9…」 ピシリ。そこで剛力は停止する。 「っ!ヤバイわね…!あたしたちも急いで逃げないと…」 全軍に退却を勧めようと振り返る。が、もう遅い。 「倒れていた人数は、25人。つまり…」 世の中には、こんな恐ろしい兵器がある事をご存知だろうか。とある世界ではキルストリークだったり、スコアストリークなどと呼ばれているものもある。 ハンターキラー?違う。プレデター、つまりヘルファイアミサイル?違う。ヘルストームミサイル?違う。ハリアー?ヘリガンナー?ACー130?ドラゴンファイアー?精密爆撃?それでもない。ではSwarm?違う。 では何か? キーンーー 「くっ!こんなのって無いわ!」 どれだけ逃げてももう遅い。 そう。その最凶最悪の兵器の名は。 カッ!!!ゴゴゴゴゴ… 戦 術 爆 撃。 核爆弾である。 ~皆さんは、日本国における非核三原則(核兵器を作らない、持たない、持ち込ませない)を守ってくださいね!ましてや一般の高校の体育祭で使おうなんて人間とは思えないよ!~ 「…私の、勝ちね」 「うっひゃー、奏、なんであの爆発グラウンドから先にはいかないんだ?キノコみたいな雲になってるのに」 「御都合主義だよ、火塚くん」 ーー玉入れ:1.2.3組による戦術爆撃によって強制終了。 死傷者、ゼロ。 ーーーーーー 《第五競技:障害物走》 「え?これは参加自由なのか?」 「おう。出たければエントリーするよ?」 そんな一言が始まりだった。正直、私がいた頃とは種目が変わりすぎているので二人三脚ぐらいでいいかななどと思っていた参加種目。そんな私、火織に火塚からそんな声がかかった。 (こ、これは暗に私に出ろという事か!?私が障害物とくんずほぐれつするのを見たいという遠回しな誘いなのか!?)
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