俺と魔王と入学式

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響さんと一緒に会議室へ移動中ですが…なんだろう、空気が重い 「あんた、人間なのに2個も机持とうとしてたの? それとも往復?」 空気を打破してくれたのは響さんでした 「翔」 「え?」 「天崎翔 まだ自己紹介してなかっただろ?」 「あぁ、よろしく天s…翔君」 「うん、よろしく響さん」 「…真緒じゃ」 「そう、よろしくね真緒さん?」 すっげぇ笑顔で挨拶してるけどどこかに殺気を感じるぜぇ 「先程はすまんかったの あの手の教師はあぁやってからかう方が楽しそうじゃったもんで」 「「…は?」」 「ん?なんじゃその『何あのいざこざを無しにしようとしてんの?』みたいな顔は?」 いや回りくど過ぎだろ… 「回りくどい事するわねあんた…」 「だから謝っておるのだろうが せっかくの外に出れるかもしれないチャンスを自ら捨てる様なまねはせんわ」 「だったら喧嘩ふっかけんなよ」 「だからすまんかったと…それにの?」 「ん?」 「外の世界の者ともせっかく友になれるやもしれんのにいきなり仲違いなんて出来る筈も無かろうて」 そういって苦笑を漏らす真緒 響も呆れた顔で小さく笑った 「私の方こそごめんなさい、この島の人達に嫌な事言って 真緒さんもそれで少し怒ったのよね」 「うむ、妾はこの島も住民も好いておる それを"こんな"呼ばわりは頂けなかったからの」 「私あなた達の事誤解してたのかもね これからは仲良くしましょうね真緒さん」 そう言うと握手を求める響 「真緒でよい 妾もぬしの事は響と呼んでやろう」 なんだこの仲良しフラグ… 多分真緒が耐えられなくなるぞこれ 「なーんて言うと思ったか人間風情が!妾がぬしと仲良く?笑わせるでない!ぬしはそこのアホ面こいとる我が隷とでもイチャコラしてるとよいわ!」 ケラケラと笑いながら響さんに向かって指を差しながら見下す真緒 何か滑稽 「…真緒?」 …あれ? なんか響さんすげぇ柔らかい笑顔 さっきの殺気に充ちた笑顔とは程遠い 「う…」 「何となくだけど貴女の事理解した気がするわ 仲良くなれそうで嬉しいわ私」 「ふ、ふん!こんな短時間で理解出来る程妾は簡単な女では無いわ!」 腕を組みそっぽを向いてる真緒 久し振りに真緒のツンデレを見るなぁ 「ふふっ 改めてよろしくね真緒?」 「そ、そうじゃな ぬしには特別に妾がこの島を案内してやろうではないか」 「ありがとう、楽しみにしてるわ」 「うむ」 「そろそろ喋っていいか?」
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