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「なぁ真緒さんや?」
「なんじゃ翔さん?」
「美貴のやつが5分前になっても教室に来ない件について」
「ちとからかい過ぎたかのぉ」
小中高とクラスは変わらないからいつも一緒の面子
クラスは4クラスでSABCとなっている
で、S→A→B→Cの順番で要注意度が表されているらしい
俺らはS
「凉音が迎え行ったが流石に遅刻しそうなんじゃ…」
「おい翔、お前美貴ちゃんに何をしたんだ!!」
「ん? あぁ我等がヒーロー立花茜様じゃないですか」
「何回も言うが俺はヒーローじゃないし本名で呼ぶなと何度も「美貴なら一緒には登校してたから来てるとは思うぞ?」それは知ってんだよ!」
この俺の机の前で大声で叫んでる奴は我等がヒーロー立花茜(たちばなあかね)
まずヒーローというのは小さい頃茜がヒーローに憧れて『この島のヒーローは俺様だぁ!!』と言っていたのが原因。
本名で呼ぶなは名前が女みたいだから嫌であっ君とかあっきーと呼べと自己紹介したが小さい頃茜を本名で呼ぶと赤くなり面白かったから皆本名で呼んでいる
因みに顔はかなりのイケメンでモテている…らしい
「中学の鶏小屋の前でブツブツ独り言言ってんだよ
『翔の馬鹿翔の馬鹿翔の馬鹿』ってずーっと!」
「気に入られとるのぉ」
「はいそこニヤニヤしない」
俺だけかよ
「茜よ、翔も悪気があったわけではないのじゃ
そりゃあ美貴をからかうと余興にはなるが、美貴だってそれを理解して付き合っておるのじゃから茜が気にする事ではなかろうて」
「ちょっと真緒様、俺は美貴ちゃんが翔なんかと付き合ってる事自体認めてないんすよ?」
「誰と誰が付き合ってんだよ
俺と美貴は幼なじみだ、そんな関係じゃねえよ」
「そうじゃ妾だってそんな事実は知らんし認めんぞ?」
「いやだって理解して付き合っておるのじゃからって」
因みに茜様は馬鹿である
「おらお前ら席付けー
HR始めんぞー」
担任が教室に入って来たので茜も首を傾げながら席に戻る
それとほぼ同時に美貴と凉音が後ろのドアから入って来た
その顔は青ざめ何かに恐怖しているようだった
茜が俺を睨みつけてきたが今は美貴の表情の方が気になったのでガン無視を決め込んだ
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