始まり

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Second Worldの話題を続けている内に時計を見ると、開店時間10分前を指していた。 「虎そろそろだ…。」 虎は言われて気付いたらしく、自分が食べた後をかたずけ始めた。 オレもそれを確認して自分の食べた後をかたずける。 かたずけているとシャッターが上がった音がして、かたずけ終えたオレ達、いや、ここにいる全員がショップの方に目を向ける。 「おはようこざいます!大変お待たせしましたー! お客様方には混雑のないようお願い申し上げます!」 ショップを見ると同時に店員らしきエプロンと名札を付けた複数人の男性が目に入った。 声を張り上げて既に前の方から誘導し始めている。 「ふー、やっとか。」 誰が言ったのか同じような言葉が行列の端々から聞こえて来る。 視線を感じてふと虎を見るとニヤニヤしてこっちを見ている。 「シン感謝せいや。わいが集合時間よりもずーっと早く来ていたおかげでだいぶ早く買えるでー。」 虎が皮肉たっぷりに言う様を見てオレは苦笑しながら 「分かってるよ。今回は虎様に心から感謝してます!今度なにか奢るわ。」 「よう分かってらっしゃる!その言葉覚えとってなぁ!」 オレは手をヒラヒラさせてあいよと応えた。
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