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トタトタと足音をたてながら一階にあるリビングへ向かう。
今更言うまでもないがリビングには1mほどの四角型の白いテーブルがあり、向かい合う形で2つずつ配置された4つある椅子も同じく白色。
そして、どこに座っても見えるように向かい合う椅子の中央から奥の壁には、少し高い位置に極薄型テレビが張り付けてある。
と、ここで先ほど自分を呼んだ声の主と目が合う。
声の主は少し眉を細めて口を開いた。
「シン遅いわよ。呼んでも返事がないんだから!
さっき洗面所で見た時は朝が早いなって感心したのに…もぅ、冷めない内に早く食べなさい。」
声の主、母さんは少し御立腹らしい。
まぁ起きてるのに返事しないオレが悪いんだけど…。
言い訳するとなにか言われそうなのでここは素直に従おう…。
「ごめんごめん、わかったよ。」
まったくもぅ。と言いながら母さんは台所に消えて行った。
オレはテーブルの上に置かれた物を見る。
ご飯に…味噌汁に…卵焼きか。
うん、旨そうだ…。
そして、席に着くなり合掌をしてご飯を食べ始めた。
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