関矢の決闘前夜

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関矢察知(せきや さち) 察知してサーチする新聞部、興味が尽きないお年頃。 現在中学三年生。 オレの可愛くて可愛く無い妹。 可愛過ぎてもう正直どうでもいい。 って言うか本当、近づかないで欲しい。 オレの事はほっといて下さい。お小遣いあげるから。 「ねぇ、お兄ちゃん!お兄ちゃん!」 先ほどからどうやら、何か言っているが僕はそれを左へ受け流す。 「何なんでしか君は。」 「もう、聞いたよぉ。高校でトーナメントするらしいじゃない!? 格闘技は程々にしてっていつも言ってるでしょ!?何で分かってくれないの!?怪我でもしたらどうするのよ!?」 怪我ならもうしたよ。 「ふん、戦いの運命がオレを駆り立てるのさ…。」 「か、カッコイイ…!!」 「惚れたらあかんよ。」 「兄ちゃんに惚れてマス!って言うか掘られてマス!」 「掘られてねぇだろ!出版コードに引っかかる発言は止めろ!」 この子のノリ、オレ無理だわ。 妹ながら。 妹だから。 何か痛々しい。 存在すら無かった事にしたい。 そんな妹。 多分あれだ、オレが女子全般ダメなのもこいつが原因の一つ。 「ね~~!!兄ちゃん、左龍ちゃんにべったりで全然あたしに構ってくれないじゃん!」 「あーー、うるっせぇな!」
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