関矢の決闘前夜

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「あぁーっと、すまないな。悪いけどお前とギャグパートに勤しんでる場合じゃあ無いんだ。 オレには大至急調べなきゃいけない情報があってな…。」 オレは玄関を引き返す。 「待って!」 「待て無い。」 「違う、待ってってば! 明日のトーナメントの対戦カードでしょ?兄ちゃんが調べたい情報ってのは。」 「あぁ、察しが良いな。」 察知だけに。 「それ、あたしが調べてあげるよ。 察知だけに。」 「な…!?たかが中学生如きの索敵能力に、このオレの情報収集が劣ると言うのか!?」 それに、自分が通う高校の事だ。 妹に、オレ以上の活動が出来るとは考え難い。 「ふん、女子の情報網侮るなよ! 実はもう、仕入れてある!!」 「な…!!お前、どうやって…!?」 「入手元は明かせない。でも、兄ちゃんがあたしの条件を飲むなら明日のトーナメントの対戦カードと、出場者のプロフィールを教えても良いよ!」 「マジか!」 やっほい! 「い、いや。ちょっと待て。お前がオレに出す条件って何だ!?そっちの方が気になる!」 百発殴らせろとかそんなだったら飲まないからな。 妹は言い渋ってこっちを見てる。 やだ、何か怖い。 「じゃ、じゃあ…兄ちゃん、今夜あたしと寝てくれる…??」
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