49人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁーっと、すまないな。悪いけどお前とギャグパートに勤しんでる場合じゃあ無いんだ。
オレには大至急調べなきゃいけない情報があってな…。」
オレは玄関を引き返す。
「待って!」
「待て無い。」
「違う、待ってってば!
明日のトーナメントの対戦カードでしょ?兄ちゃんが調べたい情報ってのは。」
「あぁ、察しが良いな。」
察知だけに。
「それ、あたしが調べてあげるよ。
察知だけに。」
「な…!?たかが中学生如きの索敵能力に、このオレの情報収集が劣ると言うのか!?」
それに、自分が通う高校の事だ。
妹に、オレ以上の活動が出来るとは考え難い。
「ふん、女子の情報網侮るなよ!
実はもう、仕入れてある!!」
「な…!!お前、どうやって…!?」
「入手元は明かせない。でも、兄ちゃんがあたしの条件を飲むなら明日のトーナメントの対戦カードと、出場者のプロフィールを教えても良いよ!」
「マジか!」
やっほい!
「い、いや。ちょっと待て。お前がオレに出す条件って何だ!?そっちの方が気になる!」
百発殴らせろとかそんなだったら飲まないからな。
妹は言い渋ってこっちを見てる。
やだ、何か怖い。
「じゃ、じゃあ…兄ちゃん、今夜あたしと寝てくれる…??」
最初のコメントを投稿しよう!