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「次にスタンバイフェイズ。このフェイズはスタンバイフェイズに効果を発動できるものがあれば使う。それ以外は何も出来ないよ。何か使えるものがありそうかい?」
「いや、ない。」
「そ、じゃあメインフェイズ。このフェイズが実質デュエルの全てだと言ってもいい。モンスターの召喚や魔法、罠の発動が出来る。」
細かすぎて逆にうっとうしいくらいになってきた。
まあ、善意でやってくれてるんだし素直に聞こう。
「通常召喚は1ターンに一度だけ、条件を満たすことで行える特殊召喚は1ターンに何度でも行うことが出来る。」
僕は手札からカードを一枚抜き取りフィールドに出した。
「ハウンド・ドラゴンを召喚!」
僕の前に黒い鱗を持つ小型のドラゴンが現れた。
ハウンド・ドラゴン
通常モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守 100
鋭い牙で獲物を仕留めるドラゴン。
鋭く素早い動きで攻撃を繰り出すが、守備能力は持ち合わせていない。
「攻撃表示で出す場合は縦向きに表側で置く。守備表示で出す場合は横向きに裏側で置く。ってこの説明は必要ないかな。」
「ついでに言うと魔法カードは手札から発動できるけど、罠カードは一度伏せてからじゃないと使えないから気をつけてなー。」
僕は手札を見て鎖付きブーメランを伏せた。
鎖付きブーメラン
通常罠
次の効果から1つ、または両方を選択して発動する事ができる。
●相手モンスターが攻撃した時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体を守備表示にする。
●このカードは攻撃力500ポイントアップの装備カードとなり、
自分フィールド上に存在するモンスター1体に装備する。
「先行は攻撃できないけど、まだ何かあるかな?」
「いや、ない。ターンエンド。」
僕はターンの終了宣言をした。
さあ、コタ君のターンだ。
「俺のターン!ドロー!」
コタ君は勢いよくカードを引くとニヤリと笑った。
「俺は手札からハンマー・シャークを召喚!さらにハンマー・シャークの効果でレベルを一つ下げることで手札からニードル・ギルマンを特殊召喚する!!」
そうコタ君が宣言するとコタ君の場に頭が文字通りハンマーのようになった鮫と三叉の槍のようなものを持った魚竜が現れた。
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