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扉が力強く開かれた
その先には何もなかった
ただこの場所に襲われた形跡がないわけじゃない
その扉より先
つまり城の半分ほどがえぐられた様に無くなっていた
これは酷い
というか何をしたらこんなことができるのだろうか……
「ちょっと降りてもいいですか??」
師団長はノンの言葉に頷いた
それで俺らはその場に降りて初めて気付いた
空気中に僅かの魔力も残ってない
普通こんなにでかいものだったら空気中には
多くの魔力が漂うはず
けどそれがないのはなんでだ??
考えてもわからないので師団長に話を聞いた
どうやら敵が狙ったのは城の持ち主だったらしい
話によると凄い魔導師だったらしい
それに秘宝などがあったわけでもないみたいで
間違いなく魔導師の命だろう
俺がそう思っていると
隣でノンが何か難しい顔をしていた
「何かひっかかるんだよね・・・」
「何が??」
「それがわからないのよ!」
そんな話をしていた時
空一面を魔法陣が覆った
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