始まりの封印

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「大丈夫かの??」 「はい!大丈夫です!!」 少しうとうとしていた少年が 声に目を覚ます 少年がいる場所は 殺伐とした白一色の部屋 そこにある家具は白い机と椅子だけ 窓は1つ そこから見えるのは青い空と白い雲 そこにいるのは1人の少年と老人 なんの書物かもわからないような とても分厚い書物が 机の上に山積みにされていた その1つを開き 老人が少年に何かを教える どうやらここでは少年への教育がなされているらしい 「これが最後の本ですよ」 「うん…」 読むのに一体どのくらいの時間を費やしたのだろう そうやって考えてしまいたくなるほどの量 それも残り1冊で終わる だが少年はどこか寂しい表情をしていた
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