始まりの封印

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本の最後のページには 魔法には様々な属性があり その中でも時、破壊、無、再生の4つの魔法が封印されし魔法 と書いてあった ―――パタンッ 読み終わると同時に本を閉じる音が部屋に響く 「これで終わりですの……」 少年は少し寂しそうな顔をしながら手を前に出した 「Cube」 その声と共に部屋は消滅し 隣に真っ黒の箱があった 「じゃあじいやよろしくね」 そういうと少年は 入り口もない漆黒の立方体に飲み込まれるように 中に入った そして手のひらサイズの小さな立方体になった 老人は地面に魔方陣を書き 指を鳴らした それと同時に紅髪の男が現れた 「お久しぶりです アヌマさん」 「久しぶりじゃの ロキよ 後は任せたぞ……」 そういうと老人はロキという名の青年の右腕に触れ 紋章を刻むと同時に息を引き取った 「おやすみ」 その言葉を残し ロキはその場から姿を消した
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