1章

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「よろしくね、梨乃ちゃん」 お前なんかに"梨乃ちゃん"なんて呼ばれたくない。 「こら梨乃、人をにらまないの!」 お姉ちゃんは笑いながらミナトにごめんねと言う。 「この子いつもこうなの。私のことが大好きだから、カレシは敵だと思ってるみたい」 その通りだ。 わかったら早くこの家から出て行って欲しい。 それなのにミナトはまだ私を見ている。そして、こう言った。 「全然似てないね」
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