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『あー、1年氷城……あ?アイツの名前なんだ?
チッ――とにかく1年の氷城。
理事長が御呼びだ。至急、理事長室に行け』
ブツッ――
馬鹿ですか?馬鹿なんですね?
1年に氷城が何人もいたら、どうする気です?
せめてクラスくらい言うべきでしょう。
まぁ、1年には私ひとりしかいませんがね?
そんなことを考えていたら、隣で笑い声が上がりました。
「あははっ!!いくら嫌いだからって、自分のクラスの生徒の名前を覚えてない一条ちゃんマジ最っ悪!!
でも、王道だから許すっ!!」
キラキラした笑顔。
それは確かに満面の笑みでした。
王道だったら、友達が酷い扱い受けてても許すんですか?
夢人と友達続けるかどうか、真剣に考えてみるべきですかね?
まぁ、でも――名前を知られてなかったのは、好都合ですし(白雪なんて公の場で言われたくないですから。注目浴びそうで)。
最悪さに救われた訳です。
夢人のことも、今回は多目に見てさしあげましょう。
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