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「では夢人。理事長が御呼びのようですので、私は理事長室に行って来ますね」
「ういっ!!俺は校内を巡回して萌え――ゲフンゲフン、燃えるゴミを拾ってくる」
「は いはい、萌えるゴミですね」
「No!!萌えはゴミじゃな――あ」
クスクス。
何でバレバレなのに、隠そうとするんですかね?
思わず笑うと顔を真っ赤にして、そらされてしまいました。
「もうっ、雪なんて、さっさと理事長室に行っちゃえよぅ!!
そして、俺に萌えを提供しちゃいなYo!!」
「何ですかそのキャラ?逝きたいですか?」
「え?やだやだ、雪ちゃん冗談じゃなーい。ちょっとしたオチャメ!!
お家で美味しいお料理作って待ってるから、早く帰ってきてねア・ナ・タ♪」
「はいはい。では、いい子で待ってて下さいね?」
夢人のノリに合わせて返した後、頭を撫でてから教室を出ました。
あのままだと、きりがありませんから。
「むっきょおおおおおぉぉっ!!」
背後で夢人が変な叫び声を上げたのを聞きながら、私は理事長室へと向かう足を速めました。
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