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「では、他には?――無いようですね。それでは解散します」
はーい!!
元気な返事がたくさん。
小さなわんこのようで、皆可愛らしいですね。
パタパタと帰っていく隊員達を見送って、残ったのは私ともうひとりだけになりました。
「氷城様ぁ♪」
「……夢人、その話し方は気持ち悪いです」
「ふふふ、了解♪あー、てかあれだね。転校生ちょー楽しみ!!」
砕けた話し方。
実は、夢人は私の友人だったりします。
そして、腐男子?というやつらしいです。
なんでも、男同士がイチャイチャしてるのを見るのが好き。だとか。
「あー、王道転校生だといいなぁ。ボサボサのマリモみたいなカツラに伊達眼鏡っ!!
んでもって、副会長と――ふっ、ふ腐腐腐♪」
「気持ち悪いですよ、夢人」
笑い方を注意すると、はっ!と我に返ってヨダレを拭う夢人。
全く……自分で性格隠してるくせに、危なっかしいですね。
まぁ、そういう所が可愛らしいのですが。
「でも、あれだね。転校生が五月蝿い方の転校生だったら面倒だよなー」
「そうなんですか?」
「うん。あ、でも大丈夫!!俺が雪には近づけさせないからさ」
満面の笑みは可愛らしくて、気づいたら夢人の頭を撫でていました。
夢人はキョトンとした後、顔を真っ赤にして――恥ずかしいんですかね?
「な、ななななっ!?雪っ、俺はノーマルだからねっ!!やるなら別の奴に」
「夢人だからやるんですよ?」
「っ――(この天然タラシめっ)!?」
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