15169人が本棚に入れています
本棚に追加
状況を理解できず、瞬きをする間に現れた伊賀先生の顔。
その顔には妖しい笑みが。
あぁ、ベッドに押し倒されたわけですか。
私を押し倒すなんて、余程欲求不満なんですね。
「お前、いいな。お前だけにしてやるから、俺のものにならないか?」
妖しく笑ったまま、伊賀先生が口にしたのは、そんな言葉でした。
?????
しかし、言っている意味が理解できませんね。
頭の中に浮かぶのは、疑問符ばかり。
首を傾げて見上げるしかありません。
「ちょっ――何してるんですか、あなたはっ!!それは生徒会親衛隊の総隊長ですよ!?」
慌ててそう口を挟んだのは副会長。
その後も淫乱だとか。制裁がどうとか。
よく耳にする噂を長々と垂れています。
そういう噂は何処から出てくるんでしょう?
根も葉もないところに噂は立たないと言いますが、これは根も葉もない噂ですよね?
私は人に触られるのが苦手――というより、無理ですので。
だから、この状況はなかなか堪えがたいです。
最初のコメントを投稿しよう!