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しかし、起き上がろうにも先生が覆い被さっているせいで叶いません。
邪魔ですね……あぁ、蹴り飛ばしましょうか?
ここは保健室ですし、万が一怪我をしても副会長がいますしね。
そうしましょう。
決心して足を振り上げようとした時、バンッと勢いよく保健室のドアが開かれました。
結構大きな音でしたので、その場にいた全員がそちらに注目します。
ハァハァと息を乱しながら、現れたその人物と目が合って――
「イヤアアアアアアッ!!雪がああアアアアッ!!」
小さいのがそう叫びました。
言うまでもなく、そこにいたのは夢人です。
泣き叫びながら保険医を突飛ばし(いい気味ですね)、抱きついてきてワンワン大声で泣く夢人。
何ですか、これ。いったい何事です?
「えううう、雪が、雪が穢されっ――」
「誰が穢されますか。馬鹿ですか?馬鹿なんですね?
一度、逝ってきなさい」
「や、やああだああああっ雪と一緒にいるしー!!
うえええううえ・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
大泣き……恥ずかしく無いんでしょうか?
まったく……。
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