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泣き叫ぶ夢人の頭を撫でてあげます。
小さな子どもをあやしている気分です。
サラサラの髪はさわり心地が良くて、思わず笑みを浮かべていました。
「分かりましたから。いい加減、泣き止みなさい」
「だって、だってええぇっ!!」
せっかくの可愛い顔が涙でグチャグチャです。
夢人の取り柄なんて八割は顔でしょうに。
ポケットからハンカチを取り出して、その顔をできるだけ優しく拭きます。
「ほら、泣き止みなさい。私のハンカチが汚れてしまうでしょう?」
「――(なんか、執事っぽい)///」
「……今、何か馬鹿なことを考えましたね?この鼻をもぎ取って差し上げましょうか?」
「モガッ!?――ふぇ、ごふぇんなふぁいー!!」
「ふふっ、何言ってるんですか」
鼻をつまんでいたので、出てきたのは変な言葉。
謝っているのは分かりましたが、おかしくて笑ってしまいました。
夢人は本当に面白いですね。
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