保健室イベント?よく分かりませんが、面倒そうですね。

16/25
前へ
/1610ページ
次へ
  泣き叫ぶ夢人の頭を撫でてあげます。 小さな子どもをあやしている気分です。 サラサラの髪はさわり心地が良くて、思わず笑みを浮かべていました。 「分かりましたから。いい加減、泣き止みなさい」 「だって、だってええぇっ!!」 せっかくの可愛い顔が涙でグチャグチャです。 夢人の取り柄なんて八割は顔でしょうに。 ポケットからハンカチを取り出して、その顔をできるだけ優しく拭きます。 「ほら、泣き止みなさい。私のハンカチが汚れてしまうでしょう?」 「――(なんか、執事っぽい)///」 「……今、何か馬鹿なことを考えましたね?この鼻をもぎ取って差し上げましょうか?」 「モガッ!?――ふぇ、ごふぇんなふぁいー!!」 「ふふっ、何言ってるんですか」 鼻をつまんでいたので、出てきたのは変な言葉。 謝っているのは分かりましたが、おかしくて笑ってしまいました。 夢人は本当に面白いですね。  
/1610ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15170人が本棚に入れています
本棚に追加