まぁ、トップに立った方が色々とやりやすいでしょう?

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  何か言いたそうに夢人が此方を睨んできますが、全然怖くありません。 どうやら、自分の可愛らしさに気づいてないようですね。 じっと見てくる夢人に笑い返すと、顔を真っ赤にして反らしてしまいました。 「――っ!! て、てかさ、いつも思うんだけど。雪、その格好暑くないの? うちの学校の制服、ただでさえ執事服みたいなんだからさ。 黒手袋なんてしてると、余計に執事みたいだよ? ……まぁ、そこが萌えるけど。ボソッ」 確かにこの学園の制服は少し変わっておりまして、執事服のようです。 それに黒手袋をしている私は、さぞかし執事に見えるのでしょうね。 更に、まだ夢人にも話していないのですが、実は少々変装をしています。 「ねぇねぇ、雪!!実は変装してたりしないっ?!」 「……何でわかったんですか?」 「マジでっ!?髪は?髪は、銀髪だったりするのっ?!」 「いえ、白髪ですが……」 「白髪?いや、それも有りか。ふっ、行ける、行けるぞおおおおぉぉぉっ!!」 何が行けるのか知りませんが、五月蝿いですね。 叫ぶ声に耳を塞ぐ私に、夢人がキラキラした瞳で詰めよって来ます。 「ね、ね、瞳は?瞳はどんな色っ!?」 「それは――」 思わず言い淀んでしまいました。 これでは、何かあると言ってるようなものです。 「青と赤ですね」 「オッドアイいぃぃぃっ!?ふふっ、来た、来たあああああぁぁっ!!」 どうやら、夢人は気づいていないみたいです。 しかし、変な妄想をされていそうですね。(苦笑)  
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