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「京子!考え直して…」
「どうせ死ぬなら、最後に好きなことぐらいさせて頂戴。」
母は狂ったように頭を振り私に訴えている。
「あんな…あんな所に入学するなんて!!」
机にバンッと手を叩きつける姿はまるで、鬼婆。
「もう決めたの。
もうあなたの良いなりにはならないわ。さあ、判子を押して?実力行使は柄じゃないのよ」
くっと唇を噛み締め半ば諦めたように腕を下げる
「もう、駄目なの…?」
「愚問ね、」
「まあ…最後くらいは」
諦めたのね、あり得ないわ母親の癖に。
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