我儘(ワガママ)

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まあ、こうなるように望んだのは私なのだけれど。 少しでも諦めないでほしいと思った私が馬鹿だったわ 「ごめんなさい。私があのとき――」 「その話はやめて頂戴」 手に持っていた薄い冊子――私が行くことになるであろう高校のパンフレットを母に投げつける。 「娘の気分を損なわせるなんて、最低の母親ね」 思ってもいないことを口に出す。私こそ最低の娘ね
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