120人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
学校に行く!
といっても、大学はもう入試が終わってる。
浪人する気があれば別だけど、一年先まで気持ちが続くかわからない。
はっきり言って、わたしは飽きっぽい。熱しやすくはないが冷めやすい。
当然親もそれを知っていたので、専門学校に行くことを勧めてきた。
わたしの気持ちが変わらないうちに。
わたしもそれに同意した。
これ以上わがままを言って勝手が出来る身分じゃない。
むしろ、こんな突然の申し出を承諾してくれたことにとても感謝した。
お金の面でも迷惑をかける。
それでも嫌な顔はされなかった。本当に感謝してる。
専門学校には書類を提出して、お金さえ払えば入学できる。
わたしは地元の、実家から通える学校に入学することが決まった。
厳しい入試の関門をくぐり抜けたわけでもないのに、親も担任も喜んだ。
わたしは何て言いようもない顔で応えるしかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!