120人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後いっしょにお茶したり、いっしょにお洋服を買いに行ったり、お泊まり会をしたりする友達はいた。
でもただそれだけ。
みんなはお勉強を頑張って、かっこいい男の子や芸能人の話をして、流行りの色々を追いかけた。
そういうものに、わたしは徐々について行けなくなった。
わたしが求めたのはもっと違うもの。
それはロックであったり、哲学であったり、寺山修司であったりしたのだけど、理解者はいなかった。
みんなは悪くない。
わたしも悪くない。
諦めた。
ただ、好きなものを共有できる人がいないことは寂しいこと。
小さな絶望が自分の中で勝手に大きくなって、気が付いたら周りの全てがどうでもよくなった。
昼頃学校に行って、家に帰るか彼氏の家に行くか。
赤点さえ取らなければいい。
一日中誰とも話さなくてもいい。
ほんとはそんなの良くないって知ってたのに。
最初のコメントを投稿しよう!