DAY 2

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「そうね、ここからだとベロッラ王国にある国営ギルド《天使の加護》が近いかしら。」 「ベロッラ王国ね~。そこまでコレをどう運ぶか」 「空間属性の魔法は?」 「生憎、今は使えない」 あのアホ師匠のせいで封印されちまってるからな。 「そうね。でも大丈夫」 「ん?何で?」 「私、使えるから」 「そうなのか?というより、ルルは何属性使えんの?」 「全属性よ」 ルルは相変わらずの無表情で胸を張って言った。 「マジか……」 本当に優秀だなおい。今いる天使でも全属性使えるやつは数える位しかいないのに。 「『箱(ボックス)』」 そう唱えて魔物の死骸を空間の破れ目に放り込む。 「よし、ルル、ベロッラ王国はどっちだ?」 漠然とした問だがルルは人差し指で南東の方角を示す。 「おおよそ七日ね」 「ふーん、そんなもんか」 七日ね。ダレル王国に比べたら断然近いな。 ルルの事でこの村に長居は出来そうにないし、とっとと出ましょうかね。 「よし、必要な物を買って直ぐに出るぞ」 「わかったわ」 ルルはこちらをみて頷く。 さて、まずは食料から買いに行くかな。
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