DAY 5

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「それで、君たちは何処かいく宛はあるのかい?」 屋敷の中に入ったと同時にそう尋ねてくるオールソンさん。 「いえ、ないですね」 俺の返事を聞き、そうか、と呟いて思案顔になるオールソンさん。どうしたのだろうか? そう思い、声を掛けようとした時、此方を素早く向き、口を開く。 「行く宛が無いのなら、この屋敷に泊まればいい。どうかな?」 「え?いいんですか?」 俺たちからしたらギルドに寄る以外はノープランでここまで来ていたので、泊まらせてくれるのは本当にありがたい話なのだが、オールソンさんには何のメリットもない、それでもいいのだろうか? 「いいのだよ。何せ君たちは僕の命の恩人だからね」 何回か聞いた決まり文句をいって豪快に笑う。ん?てか、そんなことよりなんで俺の心の声が聞こえたんだ? 「もしかして、声にでてました?」 「うむ、思いっ切り出ていたよ」
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