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体が揺すられている。
それに声も聞こえる。
なになに?
お、き、て…………か。
ああ成る程、俺は起こされているのか。ならば言うことは一つ。
「……後五分」
おお、揺れがなくなった。
これでゆっくり寝られる。
ん?まだ何か言っているな。
ええと、し……ない?
なんて言ったんだ?てか、俺の真上に急に魔力の反応が?
薄らと目を開けた瞬間、轟音とともに俺に雷属性の上級魔法が降り下ろされた。
間一髪で避けた俺は術者に対して抗議の声をあげる。
「もう少し平和的な起こし方はなかったのかよ」
「だって、面倒だったから」
と、何の悪びれもなく言うルル。
「いや、魔法使う方が面倒臭いだろうが」
「私は面倒ではないわ」
まぁ、確かに俺やルルなら魔法は息をするのと同じような感覚で出来るけどさ。
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