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「何よ。私と住むのが不満なの?」
僕をキッと睨みながらそう言う霊夢さん。
いや、そういう事ではなくてですね……それ以前の問題なんですよ………。
「そうじゃなくて、男と女が一緒に生活するのはまずいんじゃないかって事を言いたいのよ」
僕の本心をまるで読んだかのように解説してくれる紫さん。というか絶対、心を読みましたよね。
「………それもそうね………それじゃ紫、有日のアレを『もいで』くれない?」
「ひいぃぃぃぃぃっ!!!!!?」
黒い笑みを浮かべながら僕を見る霊夢さん。命の危険を感じた僕は、股間を両手で抑えながら後退りする。
悪寒とか寒気とかじゃない。本気で命の危険を感じた。
「冗談よ。そんなに逃げなくても良いのに」
冗談にも限度があります……今のは限度という言葉を感じさせないくらい、冗談の域を越えてましたよ、完全に。
「でもまぁ………本当にそういう事したら、切り落とすからね?」
「絶対しません、しようとしません………」
「よろしい」
元からそんな気なんか無いけど、絶対にしませんよ………僕だって命が惜しいし……。
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