紙が貰えるなら

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彼はスボンを穿くとギルドへと転移していった。 その頃、ギルドの上層部では会議が行われていた。 無駄に横に長いテーブルに10人程のお偉いさん達が席に着いている。 その中でも一際威圧感を漂わせているジジィが口を開いた。 可愛そうに、節電中なのか暗い部屋にその声が響き渡る。 「お主らよく集まってくれた。今から始める会議の議題は知っての通り、魔王の復活の件についてだ。最近魔物の数が増え続けていて尚且つ、凶暴になってきている。」 その向かいにいる何やら金色の刺繍を施した無駄に派手なマントを着ている男がタイミングよく口を挟む。 「それで俺等を読んだって訳ですよね。ですが、総長。我々は今、あらゆる魔物の殲滅の任務に着いていますがそれでは駄目なんですか?」 「うむ、今、お主らにはその任務についてもらってはいるが、魔物の繁殖力が勝っておるゆえ、魔物は全く減少せん。だからの、儂は考えたのじゃ、皆で「紙を持ってきてくれ」をやってくれと……今、儂の話を遮ったものはどいつじゃ!」 ジジィの視線が糞マント集団に向けられるが、糞マント集団はジジィの後ろに目がいっている。
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