出会い

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同僚の嘘には反論せず、そんなこんなで飲み会は終わった。いつも通り。 帰り道で電灯に照らされた白い猫が横切った。黒い猫じゃないんだと思いつつ。 いつもなら気にしないことだが、何故かこの時は気になってしまった。猫の後を付いていく。 猫は優雅にゆっくり歩く。まるで自分が高価であるといわんばかりに。 かなり歩いたと思う。もう自分の街が見えない。普通の感覚の人は付いていくのを諦める。 だけど、何故だろうか。自分は何も考えず付いていく。
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