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何分か歩くとユキヤは歩みを止めた。
ユキヤ(なんか、嫌な気配がする)
サホ「どうしたの?」
ユキヤ「ん?いや…」
《ドゴォォォン!!》
ユキヤ・サホ「…!?」
目の前の廃虚の壁が急に吹き飛んだ。
ユキヤ「なんだ!?」
土煙の中からは紫色に輝く毛を帯びた荒神だ。
ユキヤ「スサノオ!?冗談じゃない!!」
ユキヤ(でも…。殺らなきゃ殺られる!!)
ユキヤはスサノオに向かって走りだす。
スサノオは向かってくるユキヤに神機で喰らいつく。
ユキヤはステップで神機をかわした。
右、左、右、左と喰らいついてくる神機をかわしながら間合いを詰める。
ユキヤ「うぉぉぉお!!」
ユキヤはスサノオの顔目掛けて高く飛び、身体を縦に回転させスサノオの顔を斬る。
スサノオ「コォォォオ」
スサノオは怯まず冷たい声を放ち身体を捻らせる。
ユキヤ「身体を回転させるのか?」
ユキヤは盾を展開する。
予想通りスサノオは身体を回転させ尻尾で攻撃してきた。
《ガン!!》
ガードしていたユキヤを軽々と吹き飛ばす。
ユキヤ「くっ!!」
フタバ「ユキヤさん!」
フタバが息を切らしながら駆け寄る。
フタバ「大丈夫ですか?」
ユキヤ「あぁ。カズハは?」
フタバ「それが…」
ユキヤ「死んだのか?」
フタバ「いえ…。疲れ果てて倒れたので助けを呼びにきたんです。けど助けが居るのはこっちですね」
スサノオ「コォォォオ」
フタバ「あれ?アイツ僕を狙ってる?」
ユキヤ「そうみたいだな」
フタバ「なんでだよ!!」
そういってフタバは走り出した。
スサノオはそれを追いかけ尻尾を高く上げる。
フタバ「突き刺す気か!?」
フタバは走りサホの後ろへ行く。
《グサッ》
サホ「へ?」
スサノオの尾はサホを貫き地面へ刺さる。
フタバ「喰らえ。糞ザソリ」
フタバは動けないスサノオの尾に弾丸を撃った。
《ドガァァン》
スサノオの尾に当たった弾は爆発しスサノオの剣を破壊した。
フタバ「ふん」
それと共にサホの姿は消し去った。
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